そろばんの習い事って、昔からありますよね。
私も子供の頃にそろばんを習っていましたし、我が家の子供たちにも一時期そろばんを習わせていました。
そろばんの教室に通わせた理由は、暗算力や計算力を鍛えることができると聞いていたからです。
でも、そろばんを習わせたことが本当に意味があったのか?と、疑問に思ったこともあります。
この記事では、そろばんの習い事は本当に意味がないのか、意味がないと言われる理由について考えてみたいと思います。
また、そろばんのメリットやデメリットについてもまとめてみます。
- そろばんの習い事は意味ないと言われる理由
- そろばんのメリット・デメリット
そろばん習い事は意味ない?
そろばんを習うことで得られると言われている効果には、「暗算力の向上」や「計算能力の向上」、「脳の活性化」などがあります。
私が子供にそろばんを始めさせた理由も、これらの効果を期待してのことでした。
しかし、子どもが実際にそろばんを始めると、思っていたよりも成果を感じることができなかったのです。
我が家では、そろばんを始めてから約1年経った頃に「もう通いたくない」と子どもが言い始めました。
理由を聞いてみると、「計算が早くなるのは嬉しいけど、それ以外ではあまり役に立たない」とのことでした。
確かに、日常生活では電卓やスマホを使って計算することがほとんどで、そろばんを使う場面はありません。
そう考えると、「そろばんを習っていても意味がないのではないか?」という疑問が浮かび上がってきました。
そろばん習い事は意味がないと言われる理由
そろばん習い事が意味ないと言われる理由として、以下のような点が挙げられます。
実生活で使う機会が少ない
昔は商売や計算の基本としてそろばんが使われていましたが、現代では電卓やスマホの普及により、そろばんを使う場面はほとんどありません。
我が家でも子供にそろばんを教えた後も、家庭でそろばんを使うことはほぼなかったです。
受験や就職で評価されない
私が子供の頃は、今のようにパソコンは主ではない時代だったので、就職の履歴書にそろばんの資格を書くと有利になるような時代でしたが、今の子ってそろばんの技能が直接的に評価される機会は少なく、特に学校の成績や受験にはほとんど影響しません。
私の子供も、そろばんをやめて他の勉強に集中することにしました。
学校の算数のやり方と違うから
そろばんを習うときは、頭の中にそろばんをイメージして計算する珠算式暗算という方法を使います。
この方法は、右脳を活性化させると言われていますが、学校の算数では左脳を使って計算する方法が主流です。
このため、珠算式暗算が学校で習う解き方と合わない場合があります。
そろばんを習っても、学校の成績に役立たないと考える人が多いのです。
月謝や教材費がかかるから
そろばん教室は他の習い事に比べて費用が安い場合が多いですが、それでも月謝や教材費がかかります。
また、そろばん自体も購入する必要があります。
これらの費用は、家庭の経済状況によっては負担になる場合があります。
そろばんを習うことに対するコスパが低いと感じる人が多いのです。
そろばん以外の習い事との両立が難しいから
そろばんを習うと、週に何回か教室に通うことになります。
これは、そろばん以外の習い事との両立が難しいことを意味します。
特に中学受験や部活動などで忙しい子どもは、そろばんを続けるのが大変かもしれません。
そろばんを習うことに対する優先度が低いと感じる人が多いのです。
これらの理由は、そろばんに対する一般的な認識や偏見もありますが、実際にはそろばんの習い事には多くのメリットや効果がありました。
計算力だけじゃなく、様々な力を養う効果があったんです。
と、いうことでそろばんの習い事のメリット調べてみました。
そろばん習い事のメリット5選!
そろばん習い事のメリットは、以下のようにまとめることができます。
計算力や暗算力が向上する
そろばんを使って計算することで、数字に対する感覚や理解が深まります。
また、頭の中にそろばんをイメージして計算する珠算式暗算は、右脳を活性化させると言われています。
これらの効果により、計算力や暗算力が向上すると考えられます。
計算力や暗算力は、学校の算数や数学だけでなく、日常生活や社会で必要なスキルです。
そろばんを習うことで、これらの能力を高めることができるのです。
我が家の子供も、最初の頃は計算が速くなったと感じていました。
集中力や記憶力が高まる
そろばんを習うときは、問題の数字を見たり、玉を動かしたりする必要があります。
これらの作業は、脳を広範囲に使うことになります。
また、珠算式暗算は、右脳によるイメージ記憶であり、長期記憶の能力が鍛えられます。
これらの効果により、集中力や記憶力が高まると考えられます。
集中力や記憶力は、学習や仕事などで重要なスキルです。
そろばんを習うことで、これらの能力を向上させることができるのです。
資格が取得できる
そろばんを習うと、珠算能力検定という資格を取得できます。
この資格は、履歴書に書けるだけでなく、子どもの自信ややる気にもつながります。
珠算能力検定に合格するためには、正確かつ速く計算することが求められます。
そろばんを習うことで、この資格に挑戦することができるのです。
右脳や指先の感覚が磨かれる
そろばんを習うことで、右脳や指先の感覚が磨かれます。
右脳はイメージや直感などの能力に関係していると言われています 。
そろばんは右脳を刺激する教材として有効です 。
また、指先は脳の発達にも関係しているという研究結果もあります 。
そろばんは指先の感覚を鍛える教材として有効です 。
礼儀や忍耐の心が身につく
そろばん教室では、先生や仲間に対して礼儀正しく振る舞うことが求められます。
また、そろばんの技術を上げるためには、繰り返し練習することが必要です。
これらは、子どもの人間性を育むことにも役立ちます。
礼儀や忍耐の心は、社会生活で必要なマナーやコミュニケーションスキルです。
そろばんを習うことで、これらの心を身につけることができるのです。
子供のために何かをする喜びや達成感を得る
そろばんを習うことで、子供のために何かをする喜びや達成感を得ることができます。
そろばんは、子供の成長や学習に寄り添う教材です 。
そろばんを習うことで、子供は自分の力で計算をすることの楽しさや、検定や大会などで目標を達成することの喜びを感じることができます 。
また、そろばんを習うことで、親子のコミュニケーションや絆も深まります 。
たいして、デメリットも見ていきます。
そろばん習い事のデメリット
- 算数力アップに直結しない
- ひっさんが苦手になる
- 親の負担が増える
- 費用や時間がかかる
- 字が雑になる
- 受験や就職に直結しない
ひっ算が苦手になる
そろばんを習うと、ひっ算が苦手になることがあります。
これは、そろばんとひっ算では計算方法が違うからです。
特に、繰り上がりや繰り下がりをするときに、そろばんでは暗算で済ませるのに対して、ひっ算ではその過程を書かなければなりません。
また、掛け算や割り算では、筆算では上から下へ計算するのに対して、そろばんでは下から上へ計算します。
この違いに戸惑ってしまう子どもも多いです。
ひっ算は小学校の算数で重要なスキルなので、そろばんを習う場合は、ひっ算もしっかり練習する必要があります。
費用や時間がかかる
そろばん教室に通う場合、費用や時間がかかります。
実際に我が家の子供は他にも習い事をしていたので、結局毎週習い事に行くことになっていました。
また、費用は月謝や検定代など様々なものがあります。
月謝は教室によって異なりますが、検定代は級が上がるごとに高くなります。
時間は週に2回や3回通うことが多いため、他の習い事と両立しにくいこともあります。
また、最低限取りたい3級まで取得するためには、2~4年の期間が必要です。
そろばんを習う場合は、費用や時間の面で覚悟する必要があります。
図形や文章題が苦手になる
そろばんを習うと、図形や文章題が苦手になることがあります。
これは、そろばんでは計算力を高めることに重点を置くため、図形や文章題などの応用力や創造力を養うことが少ないからです。
図形や文章題は学校の算数や受験で出題されることが多いので、そろばんだけでは対応できない場合もあります。
そろばんを習う場合は、図形や文章題も別途勉強する必要があります。
字が雑になる
そろばんはスピード勝負なので、答えを早く書こうとすると字が雑になりやすいです。
また、そろばんの解答は読めれば問題ないので、普段の字も丁寧に書く必要性を感じなくなる場合もあります。
受験や就職に直結しない
そろばんを習うと、受験や就職に直結しないことがあります。
これは、そろばんの資格は内申点に加点されないことが多いからです。
高校や大学の受験では、そろばんの資格はあまり重要視されません。
また、就職活動では、そろばんの資格は必要とされないことが多いです。
そろばんを習う場合は、受験や就職に有利になるとは限らないことを知っておきましょう。
そろばん習い事が効果を発揮しなかった理由
そろばんの効果には、個人差や習熟度、継続期間などが影響してきます。
でも、結果的に我が子がそろばんを習ってもそんなに生かされていない原因は次の理由が大きかった気がします。
本人にやる気がなかった
他にもあるので、以下で、効果が出にくい理由を解説していきますね。
そろばんを続けることができなかったから
そろばんの効果は、継続的に学ぶことで現れるものです。
しかし、多くの人は、そろばんを始めてもあまり長続きしないんですよね。
我が家の子も、2年でやめてしまいます。
そろばんを習う場合は、最低でも3級まで取得することを目標にしましょう。
そろばんの練習時間が足りなかった
そろばんの効果を実感するには、毎日少なくとも15分から30分の練習が必要だと言われています。
実際、我が家の子供はそろばんが嫌だったので、家で練習は全然しませんでした。
そろばん教室や先生と相性が悪かったから
そろばん教室は教え方やカリキュラムが異なります。
子供の性格に合わなかったり、そろばんに対して興味がなくなってしまうこともあります。
また、先生とのコミュニケーションや信頼関係が築けない場合もあります。
子供が通っていたそろばん教室の先生はとても厳しい先生だったので、子どもが怖いと言ってそろばん教室に行きたくないというようになりました。
そろばん教室や先生と相性が悪かった場合、教室に通うことが嫌になったり、学習意欲が低下することになります。
まとめ
そろばんの習い事が意味がないと言われることもありますが、それはあくまで個々の状況や目的によるものです。
我が家の経験では、短期間ではその効果を実感することが難しかったかもしれませんが、それでも礼儀や忍耐力、集中力といった部分で子供の成長を感じることができました。
結局のところ、そろばんの習い事が「意味がある」か「意味がない」かは、個々の子供の性格や家庭の状況に依存する部分が大きいのではないでしょうか。
私たち親としては、子供が興味を持ち、楽しんで学ぶことが最も重要だと感じています。
そろばんを学ぶことが子供にとって有益であるかどうかを考える際には、その子供の個別のニーズや興味をよく考慮することが大切だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また遊びに来てくださいね。